DAM(Difficult Airway Management:困難気道管理)セミナー

予期せぬ挿管困難、そして挿管も換気も出来ない危機的状態、抜菅後の気道閉塞などはだれでも避けたいモノ。こうした周術期の気道管理に関する講習を、本院所属の日本医学シミュレーション学会認定インストラクターの3人(古谷健太、渡部達範、瀬尾憲司)が、手術室のスタッフ(看護師、新人医師、新人歯科医師)を対象に行っています。内容はJSAの気道管理のアルゴリズムの説明、各種の挿管補助器具の説明と実習、そしてシナリオに基づいたシミュレーション実習と、豚の喉頭を用いた外科的気道確保のハンズオンセミナーを行います。このトラブルは突然起こるため、その場のスタッフがすぐに対応できるように、手術室内の全員が訓練を受けて初めて機能するのです。こうした危機管理対策により、現在ではDAMカートが整備され、いつでも対応できるようになっています。 (瀬尾憲司)


術前評価や気道の問題が発生した際にどのように対応するかの講義です。



高機能シミュレーターを用いたシミュレーションを行い実践的な訓練を行います。



豚の喉頭を用いた外科的気道確保の練習です。患者に対しては医師・歯科医師が施行しますが、介助のコツ等を学ぶため練習は看護師も一緒に行っています。